金具屋へ泊った
「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったといわれたりする「金具屋」さんに泊りました。
最初に、この建物の写真を最初に見た時、どうしても行きたいと思ったのですが、なかなか予約が取れない人気の宿のようです。
千と千尋…はともかく、木造4階建の宿なんて珍しいでしょう? この写真の風情をぜひ味わってみたかったのです。
今年の4月頃、9月末にこちら長野の方に用ができましたので、前泊としてここ予約したのでした。予約が取りにくい宿もさすがに半年前でしたから予約する事ができました。
ネットを調べますと、金具屋さんの記事は結構みつけられますね。とても楽しみにしていたのです。
渋温泉は、子供の頃に行った事があるはずなんですが、思い出せません。っというか、もう昔の事を思い出せない世代になってしまいましたか…ね。
でも、翌日周辺を歩いてみましたら、なんか見覚えがあるような、無いような不思議な感じにとらわれました。
まぁ、温泉街なんて、どこでも同じような雰囲気…
という訳でもないですよね。妙にノスタルジックというか、変な気分で散歩してみました。
僕らが泊まったのは、写真の3階の部屋なんです。夕暮れになると、下の方がざわつきますので、カーテンをちょっとだけ開けて下を覗きますと、写真を撮っている方々が見えるんです。
そのカーテンの隙間から顔というか首だけ出して「にぃ~」と笑顔をプレゼントしたのですが、きっと下の方が撮った写真には「心霊写真」のように写ったんじゃないかな。
文化財ツァーへ
チェックインして、お部屋に案内されると、丁度間もなく「金具屋文化財巡り」というイベントがあるという事です。あ、ネットで見ていましたら、そんな記事があったような気がします。内容は覚えていなかったんですが…
女房はあまり興味がなさそうなので、僕一人で参加です。
文化財というので、てっきり歴史ある宿に数あるいろいろな宝物的な文化財を案内(自慢)してくれるのかと想像してたのですが、まず「建物」が文化財という事でその歴史的なお話でした。
この、木造4階建ての建物が、昭和11年完成という事で、私が勝手に思っていた時期より「随分新しいんだな」という印象です。それでも80年前ですか、まぁ古いと言えば古いかな。
ここで「文化財巡り」の内容を書いてしまうと、ネタバレになってしまいますが、ちょっと触りだけ…
この建物を作ったのは当時の宮大工さんなのだそうです。その技術の粋を集めるわけですが、遊び心も発揮されるわけです。この建物を作った時に、丁度水車小屋を一つ解体したのだそうです。その水車小屋のパーツをあちこちに埋め込んで装飾に使ったそうです。
写真では、水車小屋の歯車が床に埋め込まれていますが、その他、壁や階段の手すりのポストなどに使われていました。
夕食
温泉宿の楽しみは、温泉と夕食かな。人によっては、温泉宿の夕食なんて旨く無いという人もいますが、僕は楽しみなのです。(あれ?これ前にも書いたかな?)
ここは、間違いなく山の中です。山の物を食べたいですよね。和食の場合どうしても「刺身」が出てきてしまいますが、今は流通が良いのでこんな山の中でも美味しいお刺身が出てきます。でも楽しみは山の物。岩魚とか治部煮とかがでてきました。
いろいろ嬉しい物は沢山でてきたのですが、僕らにするとちょっと量が多い…食べきれませんでした。
御腹一杯です。
後記
温泉付いているこのごろでした。
数年前から一度は行きたいと思っていた宿に泊まれて良かったです。ここの数あるお風呂に充分浸かっていないのでちょっと「宿題」感はありますかねぇ。
ミシュランガイドという冊子がありますが、元々「タイヤ」屋さんが、わざわざ車で訪れても食べる価値があるレストランを掲載したのだと聞きました。ここ金具屋さんは、僕にとってわざわざ訪れても泊まる価値がある宿だったんです。
もう一回泊まるかと聞かれると、「良いね」と答えられるんですけど、他に行きたい場所も沢山ありますので…
30 Sep 2019